金ボタン事件

ある日、王様の担任からの電話

「お母さん、王様くんがですね、学ランのボタンをですね、削って５つとも金色になってまして、校則違反になるので今日中に改善していただけませんか？」

私は全く状況が飲み込めません

ボタン？

削る？

金色？

頭の中がこんなにも混乱したのはいつぶりだろう

詳しく聞きますと

学ランのボタンはメッキになっていて

コンパスの針で黒くなっているところ削ると

金色が出てくるということです

夕方、王様を迎えにいくと車の中で大号泣

この校則違反で週末の県大会への出場ができなくなりました

（また後日書きますが、母の意向で顧問と決定）

「どうしてそんなことしたの？」

と問いますと

「金の方がお金持ちみたいでかっこいいと思った」

とのこと

可愛いかよ

帰宅後、改めてボタンを見ると５つとも一点の濁りもなく金ピカ

相当な時間を費やしたに違いない

「第二ボタンが一番綺麗にできたの」

可愛いかよ

「休み時間コンパスの針でコツコツがんばったんだよね」

可愛いかよ

でも校則違反はダメなんだよね

王様の金色の方が美しいと思う感性は間違ってないよ

と教えました

今も大事に取ってあります

あまりに綺麗でご利益ありそうです

子どもが何か悪いことをしてしまった時

何が良くなかったのか具体的に伝える

それから

全てを否定するのではなく

悪くない点、むしろ良かった点は褒めてあげる

同じことを繰り返さないように気づかせること

犯したミスをプラスに変えられるよう導くこと

成長の手助けをするように心がけています